元カノさんと遊んでいた昨日、帰宅すると母親が青ざめていた。
どうしたのか尋ねる前に、母は震える声で言った。
「(インコの)キーちゃん踏んじゃった・・・」
そのインコは、奇しくも付き合っていた頃に、元カノさんから頂いたインコだった。
私が帰宅したのは21時ごろで、キーはケージに入って眠っていた。
その姿を見て、生きていることにホッとする私。
しかし、母が言うにはすっかり元気が無くなり、喋らなくなり、食事も食べようとしないらしい。
とはいえ、時間も時間だし、どうにもできないので、夜が明けてから再度看ることにした。
明くる朝、私は4時に目が覚めた。
そして、心配と不安が襲ってきた。
一刻も早く様子を見たいが、さすがに時間が早すぎる。
6時まで待って、階下に降り、カーテンを開ける。
いつもならカーテンの音に反応して「ピッ」と啼く。
でも、今日は反応が無かった。
ケージにかぶせている布を取ると、半眼で止まり木にとまっていた。
最悪のケースは免れたが、とても辛そうだった。
涙が出てきそうになった。
餌を食べている気配が無かったので、少しだけど無理やり食べさせた。
大好きな鈴の音を聞かせてあげると、少しだけど反応した。
肩に乗せてみたら、少しだけど飛んだ。
でも、いつものような元気はなく、全く喋らなかった。
慌てて動物病院をネットで検索し、近くの動物病院を見つけた。
9時まで待って電話して事情を話すと、「インコだとウチの病院よりも・・・」と別の病院を紹介してくれた。
父の車でその病院まで送ってもらい、早い段階で看てもらうことができた。
その結果、外傷は大したことなさそうだが、呼吸に乱れがあり、食欲がないということで、内臓系がやられているのかも・・・と診断された。
そして、「最低1週間の入院が必要です」と言われた。
いきなり入院になることは考えていなかったが、こうなった以上、プロに任せたほうがいいと思った。
入院しても治らない可能性はあると言われたが、家にいても同じことだ。
だったら、入院した方が可能性は高い。
「よろしくお願いします」と頭を下げた。
家に帰ってから、母に伝えると、母は落ち込んでいた。
しかし、それよりも元カノに伝えるのが辛かった。
「天寿を全うさせる」ことを約束して預かったからだ。
その約束を果たせないかもしれない、ということを伝えるのが辛かった。
電話で、事故に至った経緯と現在の状況を話した。
彼女は悲しんでいたが、責めるようなことはしなかった。
話しながら、私も彼女も泣いていた。
今は、無事に戻ってくることを祈ることしかできない。
帰ってきたら、いっぱい遊んであげたい。
そして、天寿を全うさせてあげたい。
だから・・・ちゃんと帰ってきてね。
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