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京極夏彦「絡新婦の理」

京極堂シリーズの第5作目「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」を読み終えました。

分冊ではない文庫本で読んだのですが、1,400頁近くあって、本が重い重い(笑)

持ち歩くのが大変です。電車内で立って読むのはもっと大変です。

しかし、そんな1,400頁を飽きさせずに読ませてしまうのが京極先生の凄いところです。

シリーズの中で、この作品の特筆すべきは、構成の素晴らしさでしょうか。

小説の冒頭いきなり、京極堂による犯人の告発シーンのようなところから始まります。

「えっ」と思っているうちに、シーンが終わり、全く別のシーンになります。

ここが今作の最大の「仕掛け」ですね。この仕掛けだけでも、読む価値のある作品です。

それから最初の何章かの章末にある男女の会話も、一つの「仕掛け」になっています。

驚かされます。

ただ、事件全体としては――これは私の好みの問題ですが――前作「鉄鼠の檻」の方が好きです。

今回は、犯罪者も死体も多すぎる――ような気がします。

その中心で事件を動かしている「絡新婦」に対しても、どこかキャラクターに違和感を持ったというのも遠因かもしれません。

それから、京極堂シリーズにしては女性が多すぎる。もっと男臭い作品が好きです(笑)

とはいえ、名作だと思います。

京極堂シリーズの完成度が高すぎるから、何か言いたくなって、言ってみてるだけですので、ファンの方はお気を悪くしないでくださいね。

次は、「塗仏の宴」かー・・・あれは長すぎるな・・・

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